結婚相談所を選ぶ際には、大手と個人のどちらを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。この記事では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを徹底比較し、あなたに最適な選択をサポートします。
また、料金体系や提供されるサービス、サポート体制の違いについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
結婚相談所における大手と個人の違いとは
一口に結婚相談所といっても、上場企業が運営するような大手結婚相談所もあれば、個人経営の結婚相談所まで幅広く存在しています。実際に結婚相談所を選ぶときには、大手がよいか個人がよいかで悩むこともあるかもしれません。
大手も個人もそれぞれに強みと弱みがあるので、自分が重要視するポイントを軸に選ぶとよいでしょう。以下に、大手と個人の違いを3つまとめてみました。
1.タイプ(仲人型・データマッチング型・オンライン型)
結婚相談所は、仲人型・データマッチング型・オンライン型の3タイプに分かれます。このうち、個人の結婚相談所はほとんどが仲人型で、大手結婚相談所は3つのタイプがそれぞれ存在しています。
以下、それぞれの特徴を見ていきましょう。
仲人型(大手・個人共通)
仲人型とは、プロの仲人が直接サポートを行いながら、お見合いから成婚までを支援するタイプです。細やかなサポートが特徴で、大手・個人ともに多くの相談所がこのタイプを採用しています。
仲人が成婚まで二人三脚でフォローしてくれるという手厚さから、料金はどうしても高めに設定されていることが多いです。仲人型は、主に以下の人にフィットするでしょう。
大手の仲人型結婚相談所については、【2024年最新】大手仲人型(仲介型)結婚相談所のおすすめ比較ランキング10選におすすめの相談所をまとめています。
データマッチング型(大手に多い)
データマッチング型とは、双方の希望や条件にマッチする相手をシステムで紹介するタイプです。仲人型よりはサポートが手厚くないものの、全国の都道府県に実店舗を構えている相談所も多く、いざという時に相談しやすいです。料金は仲人型よりも安めに設定されています。
データマッチング型は、主に以下の人にフィットするでしょう。
大手のデータマッチング型結婚相談所については、【2024年最新】大手データマッチング型結婚相談所のおすすめ比較ランキング3選を参考にしてみてください。
オンライン型(大手に多い)
オンライン型とは、入会からお見合いまでがすべてオンライン上で完結するタイプです。インターネットを通じて検索・プロフィール閲覧を行い、自分で相手を選んでいきます。
仲人型やデータマッチング型と違い、サービスをオンラインに集約させているため、料金が非常に安く設定されているのが特徴です。オンライン型は主に以下の人にフィットするでしょう。
オンライン型結婚相談所については、【2024年最新】オンライン結婚相談所のおすすめ比較ランキング7選も合わせてご覧ください。
2.料金
次に料金です。料金は比較的大手結婚相談所の方が高くなります。なぜなら、大手結婚相談所は広告やマーケティングに多額の投資を行っているため、そのコストが会員料金に反映されることが一般的だからです。
一方で、個人の結婚相談所は比較的運営コストが低く抑えやすいため、その分料金も抑えられる傾向にあります。下記におおよその金額目安をまとめてみました。参考まで。
仲人型 | データマッチング型 | オンライン型 | |
---|---|---|---|
初期費用 | 50,000~200,000円 | 50,000~150,000円 | 5,000~30,000円 |
月会費 | 15,000~30,000円 | 10,000~15,000円 | 10,000~15,000円 |
成婚料 | 200,000~300,000円 | 0円 | 0円 |
年間活動費※1 | 300,000~500,000円 | 200,000~300,000円 | 150,000~200,000円 |
3.サービスやサポート(セミナーや婚活パーティー)
サービスやサポートも大手と個人では異なります。大手結婚相談所は多様なセミナーや婚活イベントを提供していることが多い一方で、個人の結婚相談所は個別に手厚いサポートを行うことが特徴です。
具体的な比較は以下の通りです。
大手結婚相談所 | 個人結婚相談所 | |
---|---|---|
セミナー | 多数のテーマで定期開催。 婚活成功術、コミュニケーション術等。 | 個別指導やカウンセリングが中心 |
婚活パーティー | 月数回の大規模開催。 全国規模でのイベントもあり。 | 少人数制の親密なイベントが中心。 地域密着型のイベントが多い。 |
個別サポート | 一般的に一定の範囲内で対応。 組織的でマニュアル化されていることが多い。 | 細やかで個別対応が充実している。 アドバイザーが一対一で対応。 |
大手も個人も紹介可能な会員さんの数は変わらない
あまり知られていませんが、大手も個人も紹介できる会員さんの数に大きな違いはありません。なぜなら、ほとんどの結婚相談所は連盟に加盟しているからです。
連盟に加盟することで、同じ連盟に所属する他の相談所の会員さんも紹介できます。例えば、個人の相談所だと自社会員が10人しかいないとしても、連盟に所属する相談所の総会員数が80,000人である場合、紹介可能人数は80,000人ということになるのです。
よって、大手と個人を比較検討するときに紹介可能人数は重要な指標にはなりません。ただし、連盟には複数加盟することが可能であるため、一つの連盟しか加盟していない相談所と複数の連盟に加盟している相談所では、紹介可能人数に差が出てきます。
大手結婚相談所を利用するメリット・デメリット
まず、大手結婚相談所を利用するメリット・デメリットについて整理していきたいと思います。それぞれ3つに絞ってみました。
大手結婚相談所のメリット3つ
大手結婚相談所を利用するメリットは以下の通りです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 会社規模の大きさから信頼感や安心感がある
- セミナーや会員限定のパーティーなどサービスが充実している
- 自社会員が多く融通が利きやすい
1.会社規模の大きさから信頼感や安心感がある
大手の結婚相談所は運営会社の規模が大きく、安心して利用しやすいです。特に上場企業の場合は会社の公正性が問われるため、会員さんに満足度の高いサービスを提供するための努力を怠りません。
また、積み重ねた実績も信頼感につながります。累計の成婚者数や成婚率といったデータはもちろん、成婚につながるアドバイスなどは長年の運営で蓄積されたノウハウがなくては提供できません。
2.セミナーや会員限定のパーティーなどサービスが充実している
大手結婚相談所では相手紹介やお見合いだけではなく、自分磨きができるセミナーや会員限定の婚活パーティーなどが充実しています。セミナーは、婚活におけるマナー講座やコーディネート術、コミュニケーションスキルなどが一般的です。
婚活パーティーも個人の相談所と比較すると、大きな規模で開催されていることが多いです。また、自社の婚活パーティーブランドやパーティー会場を持っている相談所もあるなど、婚活環境が整っていることも大手の特徴です。
3.自社会員が多く融通が利きやすい
連盟の存在があるため、紹介できる会員さんの数は大手・個人ともに変わらないという話をしましたが、自社会員が多いのは大手相談所の方です。他相談所の会員とのお見合い調整よりは、当然自社会員同士のお見合い調整の方が簡単であるため、融通が利きやすいのが大手のメリットといえます。
大手結婚相談所のデメリット3つ
一方で大手結婚相談所を利用する時にデメリットとなりえるのは以下の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- サポートがマニュアル通りになりやすい
- 費用が高め
- 成婚=真剣交際と定義している場合がある
1.サポートがマニュアル通りになりやすい
大手結婚相談所は運営体制が整っているため、誰にでも一定以上のサポートが提供できる一方で、標準化されているからこそ個々のニーズに応じた対応がしにくい場合があります。会員さん一人ひとりの細かなニーズに対応するのは個人の相談所の方が得意です。
2.費用が高め
大手結婚相談所は信頼性やサービスの充実度に比例し、利用料金が高く設定されていることが多いです。先に紹介した通り、入会金や月会費、成婚料などが数十万円に及ぶこともあります。
特に仲人型は年間300,000~500,000円ほどの活動費になるため、高い費用がネックになっている人は利用が難しい場合もあるでしょう。
3.成婚=真剣交際と定義している場合がある
一部の大手結婚相談所では成婚を真剣交際のスタートと定義しており、実際の結婚まで至らないケースがあるため、成婚率の意味をよく確認する必要があります。
成婚が交際開始とされている場合、成婚料を支払った後に結婚に至らなかったというケースも考えられるため、注意が必要です。
個人の結婚相談所を利用するメリット・デメリット
続いて、個人の結婚相談所を利用するメリット・デメリットについても知っておきましょう。こちらもそれぞれ3つに絞ってみました。
個人の結婚相談所のメリット3つ
個人の結婚相談所を利用するメリットは以下の通りです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- 二人三脚で成婚までサポートしてくれる
- 費用が安め
- 地元エリアの会員が多い
1.二人三脚で成婚までをサポートしてくれる
個人の結婚相談所では、一人ひとりに合わせたきめ細やかなサポートが受けられます。カウンセラーと密にコミュニケーションを取ることで、悩みや疑問を迅速に解決でき、婚活の進行がスムーズになります。まるで専用のアドバイザーがいるかのように感じられるでしょう。
個人の相談所は大手とは違い、カウンセラーが限られた人数であるため、会員さん1人あたりにかけられる時間が多く、定期的なフォローアップが可能です。
2.費用が安め
大手の相談所と比較すると、個人の結婚相談所は費用が安めに設定されている場合が多く、予算に限りがある人でも安心して利用できます。個人の相談所が大手に対して差別化できるポイントです。
例えば、大手が月に15,000~20,000円ほどかかるのに対して、個人の相談所であれば5000~10,000円で利用できることもあります。また、特定のプランやキャンペーンを利用することで、さらにコストを抑えることも可能です。
3.地元エリアの会員が多い
個人の結婚相談所は地元エリアの婚活に特化していることが多く、地元での出会いを希望している場合には非常に効果的です。地域密着型のカウンセリングが受けられ、実際に会いやすい距離の相手を見つけやすいといえるでしょう。
地域の特性を理解したカウンセラーが地元のイベントやサークルを活用した婚活の場を提案してくれることもあります。また、地元の風習や文化背景を考慮した的確なアドバイスが受けられるのもメリットです。
個人の結婚相談所のデメリット3つ
個人の結婚相談所を利用する時にデメリットとなりえるのは以下の3つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- カウンセラーとの相性が悪いと婚活がやりにくい
- 実績やデータが少ない
- お見合い料やオプション料金がかかることもある
1.カウンセラーとの相性が悪いと婚活がやりにくい
個人の結婚相談所は、カウンセラーと二人三脚で成婚を目指すことができるだけに、カウンセラーとの相性の良さが成功のカギとなります。相性が悪い場合には逆効果となり、むしろ婚活がスムーズに進まないことがあります。
初回は無料カウンセリングとなるため、そこで相談所の雰囲気も含めカウンセラーとの会話が合うかを確かめておきましょう。仮に相性が悪いカウンセラーに当たってしまった場合のことを考慮し、途中でカウンセラーの変更ができるかどうかも事前に確認しておくとよいです。
2.実績やデータが少ない
大手に比べると個人の結婚相談所は実績や利用者のデータが少ないため、自分に合ったサービスかどうかの判断が難しいケースがあります。ただし、一部の個人結婚相談所は実績も豊富で独自のノウハウを持っているため、必ずしも不利とは限りません。
大手は過去の成婚データや活動傾向を元にした分析が得意ですが、個人の相談所はその場の柔軟な対応やカウンセラーの経験に頼る部分が大きいです。そのため、カウンセラーの経験と実績はしっかり確認しておきましょう。
ホームページにて、実績を証明する成婚者のレビューや第三者の口コミを確認するのもおすすめです。
3.お見合い料やオプション料金がかかることもある
個人の結婚相談所は、大手と比較して費用が安めに設定されていると説明しましたが、基本料金の他にお見合い料やオプション料金がかかることがあるため、注意が必要です。最初に全ての料金プランを確認し、予算内で納まるかどうかを確認しておきましょう。
お見合い料とは、お見合い一件あたりの費用で5,000~10,000円ほどかかります。オプション料金とは、基本料金に含まれないサービスを利用するための費用で、ショッピング同行や模擬お見合いなどのオプションが有名です。
基本料金が安いのは素晴らしいですが、別途かかる費用をしっかりと確認しなくてはなりません。
大手結婚相談所が向いている人
大手と個人の結婚相談所、それぞれのメリット・デメリットがわかったところで、向き不向きを考えてみましょう。大手の結婚相談所を利用した方がよいのは以下のような人たちです。
- 実績重視で選びたい人
- 仲人型以外のデータマッチング型・オンライン型を検討している人
- 全国に向けて相手さがしをしたい人
1.実績重視で選びたい人
大手結婚相談所は長年の運営実績があり、多くの会員が利用しています。そのため信頼性が高く、成婚実績も豊富です。実績を重視する人は大手が向いているといえます。
例えば、データマッチング型のツヴァイやオーネットは全国展開しており、たくさんの成婚実績を誇っています。また、成婚率の高さも大手の強みです。ツヴァイは42.3%、エン婚活エージェントは約30%など、明確に実績を公表しています。
2.仲人型以外のデータマッチング型・オンライン型を検討している人
大手結婚相談所の中には仲人型だけでなく、データマッチング型やオンライン型の相談所もたくさんあります。データマッチング型やオンライン型は、Webシステム上での相手さがしが中心となるため、相談所からのサポートはそこそこですが、自分のペースで婚活を進められるメリットがあります。
また、データマッチング型やオンライン型は仲人型と比較して費用が安いです。サポートの手厚さは違うものの、紹介してもらえる相手は変わらない(どこの相談所も連盟に所属している)ため、費用を抑えた婚活をしたい人には向いているでしょう。
3.全国に向けて相手さがしをしたい人
大手結婚相談所は全国に会員がいるため、地元だけでなく全国各地での出会いに期待できます。多忙な人でも効率よくマッチングするための体制が整っており、遠距離でも出会えるチャンスが広がります。
地方在住の場合、地元で出会いを求めようと思っても婚活をしている人の絶対数が少ないため、よい出会いに恵まれない可能性もあります。そんな時、自分の住んでいるエリア外へ目を向けることで、新たな出会いがあるかもしれません。
個人の結婚相談所が向いている人
次に個人の結婚相談所に向いている人の特徴をみていきましょう。個人の結婚相談所を利用した方がよいのは以下のような人たちです。
- カウンセラーと二人三脚で婚活を進めたい人
- 費用を抑えたい人
- 地元での出会いを希望している人
1.カウンセラーと二人三脚で婚活を進めたい人
個人の結婚相談所では、担当カウンセラーと密接にコミュニケーションを取りながら婚活を進めることができます。カウンセラー自身の経験やノウハウを活かして、あなただけのオリジナルなサポートを提供してくれるため、しっかりとしたサポートが受けられます。
特に初めての婚活で不安を抱えている方や、自分にどんなパートナーが合うのかをじっくり考えたい方には向いているでしょう。具体的には以下のようなサポートが受けられます。
- カウンセラーとの定期的なカウンセリング
- パーソナライズされたお見合い相手の紹介
- 交際中のフォローアップやアドバイス
大切なことは、カウンセラーとの信頼関係を築くことです。何でも話せるような関係性になり、ちょっとした疑問や悩みでもすぐに相談できると心強いでしょう。
2.費用を抑えたい人
個人の結婚相談所は、大手に比べて料金が安めに設定されていることが多いです。入会金や月会費が比較的リーズナブルなため、コストを抑えたい人には最適です。ただ、先述した通りお見合い料やオプション料金が追加で発生する場合もあるので、事前にしっかりと確認しておきましょう。確認するポイントは主に以下の3つです。
- お見合い料金の有無を事前に確認する
- オプション料金を含んだトータルコストを比較する
- キャンペーンや割引の有無をチェックする
これにより、無駄な出費を抑えつつ効果的な婚活を進めることが可能です。
3.地元での出会いを希望している人
個人の結婚相談所は、地元エリアに密着したサービスを提供しています。そのため、地元の人との出会いを求めている人にとっては非常に便利です。また、地域に詳しいカウンセラーが地元ならではの情報を提供してくれるため、効率的に婚活を進めることができます。
地元に根差した個人相談所であれば、地元の文化や生活スタイルに合ったサポートを受けられるため、この点も大手よりも魅力的です。以下、ポイントまとめです。
- 同じエリア内でのコミュニケーションがスムーズ
- 地域のイベントやパーティーへの参加が容易
- 地元の情報を活かしたお見合いセッティング
まとめ
結婚相談所における大手と個人の違いは理解できましたか?それぞれに特徴があるので、自分が重視するポイントを満たしている方を選ぶとよいでしょう。
選ぶ際のポイントをまとめると、まずは婚活の”やり方”、そして婚活をする”エリア”、最後に婚活にかけられる”費用”、この3つがキーになります。
大手 | 個人 | |
---|---|---|
やり方 | 仲人と二人三脚で婚活がしたい(仲人型) 自分のペースで婚活がしたい(データマッチング型) 自宅から安全に婚活がしたい(オンライン型) | 仲人と二人三脚で婚活がしたい(仲人型) |
エリア | 全国に向けて | 地元エリアで |
費用 | 高い | 安い |
大手の仲人型結婚相談所については、【2024年最新】大手仲人型(仲介型)結婚相談所のおすすめ比較ランキング10選におすすめの相談所をまとめています。
データマッチング型やオンライン型についても同様にまとめ記事がありますので、こちらもどうぞ。
【2024年最新】大手データマッチング型結婚相談所のおすすめ比較ランキング3選
【2024年最新】オンライン結婚相談所のおすすめ比較ランキング7選
個人の結婚相談所については、47都道府県別に記事をまとめていますので、こちらのリンクから地元エリアの相談所を探してみてください。
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